エルサレム郊外編

友人夫が車を出してくれて、エルサレム郊外の観光名所に行くことができました。

マサダ

エルサレムの市街地から出ると、そこには荒れ野が広がっていました。これ以上ないってくらいの荒れ野で、コンビニも見当たりません。ここで急に車が故障したらどうしよう、って怖かったです。

その先にあるマサダユダヤ人にとってとても大切な場所で、ユダヤ人の友人によれば、彼らはマサダの子孫であることを誇りに思っているそうです。ジーザスの磔の数十年後ユダヤ戦争が起き、ローマ兵によりユダヤ神殿は完全に破壊され(嘆きの壁)、ユダヤ人達はこのマサダに逃れて立てこもりました。最後は全員餓死…だったかな?壮絶です。イスラエルには徴兵制がありますが、徴兵されたユダヤ人たちはまずマサダに集められ、ここから訓練がスタートするのだそうです。

死海

 

無料で入れる海水浴場があります。泥で肌がぴかぴかになるそうで、頭からつま先まで全身泥だらけの観光客がそこら中をうろついています。マライア・キャリーがプロデュースする化粧品の看板がいたるところにありますが、おすすめはイスラエルの化粧品会社AHABAです。イスラエルで買うととってもリーズナブル!

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ベツレヘム

友人夫がいなかったらここに来るのは難しかったです。というのが、パレスチナ自治区のひとつであるガザ地区の中にあるからです。イスラエルの領土とパレスチナ自治区は、高い高い分離壁で完全に仕切られていて、自治区に住む人々がイスラエル側にある仕事先や学校に行くためには、毎日朝と夕、ユダヤ兵が銃を持って警備するチェック・ゲートを通らなければなりません。だから、分離壁には悲しい絵や批判的な絵がたくさん描かれています。リアル・バンクシー作品も複数あります。友人夫からは、ガザはまだいいけど、ヨルダン川西岸地区(West Bank)には絶対に行かないで、と言われました。

 

ベツレヘムにある教会。この辺りを刊行していると、ガイドするよ~ってパレスチナ人が大勢近寄ってきます。友人夫は、敢えて毎回ガイドをお願いするそうです。彼らの生活の足しになるから。ただしその場合、料金は必ず最初に交渉で決めておく方が吉です。トラブルは避けて、楽しい観光。

ベツレヘムのショー・レストランとパレスチナ・ビール。パレスチナの伝統衣装を着た人々が、伝統音楽に乗って登場し、歌と踊りを見せてくれます。幕屋体験もできるよ。